〔『正法眼蔵』原文〕
鏡清キンシン和尚住院のとき、土地神ドヂジンかつて師顔シガンをみることえず、
たよりをえざるによりてなり。
三平山サンペイザン義忠ギチュウ禅師、そのかみ天厨テンチュウ送食ソウジキす。
大顚ダイテンをみてのちに、天神テンジンまた師をもとむるに、みることあたはず。
〔『正法眼蔵』私訳〕
鏡清和尚が禅院の住持であったとき、土地神(寺院を守護する神)は一度も和尚の顔を見ることが出来なかった。
和尚に近づく手がかりを得ることができなかったからである。
(鏡清和尚住院のとき、土地神かつて師顔をみることえず。たよりをえざるによりてなり。)
三平山の義忠禅師は、その昔天人から食物を送られていた。
しかし、師の大顚宝通和尚に参じて道を得てからは、天人が再び禅師を探しても、見ることは出来なかった。
(三平山義忠禅師、そのかみ天厨送食す。
大顚をみてのちに、天神また師をもとむるに、みることあたはず。)
合掌
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