〔『正法眼蔵』原文〕
「凡聖含霊共我家ボンショウガンレイグウガケ《凡聖含霊、共に我が家》」。
凡夫賢聖なきにあらず、これによりて凡夫賢聖を謗ボウずることなかれ。
「一念不生全体現《一念不生にして全体現ず》」。
念々一々なり。
これはかならず不生なり、これ全体全現なり。
このゆゑに一念不生と道取す。
〔『正法眼蔵』私訳〕
〔第二句〕
「凡人も聖人もすべての生きものは、みな我が家(空華)である。」
〔凡聖含霊共我家《凡聖含霊、共に我が家》。〕
凡人と賢人・聖人の区別がないわけではないが、これによって、凡人や賢人・聖人をそしってはならない。
〔凡夫賢聖なきにあらず、これによりて凡夫賢聖を謗ずることなかれ。〕
〔第三句〕
「一念は不生にして全体が現れる」。
〔一念不生全体現《一念不生にして全体現ず》。〕
一念一念が全体である。〔念々一々なり。〕
一念一念は必ず不生である、これは全体が全て現れるのである。
〔これはかならず不生なり、これ全体全現なり。〕
この故に一念不生と言うのである。
〔このゆゑに一念不生と道取す。〕
合掌
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