〔『正法眼蔵』原文〕
張拙チョウセツ秀才は、石霜の俗弟子なり。
悟道の頌ジュをつくるにいはく、
「光明寂照遍河沙ヘンガ゙シャ《光明寂照、河沙に遍し》」。
この光明、あらたに僧堂・仏殿・廚庫チュウク・山門を現成せり。
遍河沙は光明現成なり、現成光明なり。
〔『正法眼蔵』私訳〕
張(姓)拙(名)秀才(文官試験合格者)は、石霜の俗弟子である。
〔張拙秀才は、石霜の俗弟子なり。〕
道を悟り詩偈シゲを作って言う、
〔悟道の頌をつくるにいはく、〕
〔第一句〕
「光明(仏知見)が静かに照らし、ガンジス河の砂のすべてに行き渡っている。」
〔光明寂照遍河沙《光明寂照、河沙に遍し》。〕
この光明は、あらたかに僧堂・仏殿・庫裡クリ・三門を現成する。
〔この光明、あらたに僧堂仏殿廚庫山門を現成せり。〕
ガンジス河の砂のすべてに行き渡っているのは、
光明の現れであり、現れている光明である。
〔遍河沙は光明現成なり、現成光明なり。〕
光明が静かに照らし、ガンジス河のすべての砂に行き渡っている『第十四空華』14-4-8b
合掌
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