〔『正法眼蔵』原文〕 「不宿死屍」といふは、不宿は明頭来明頭打、暗頭来暗頭打なるべし。 死屍は死灰なり、幾度逢春不変心《幾度か春に逢ふも心を変ぜず》なり。 死屍といふは、すべて人々いまだみざるものなり。 このゆゑにしらざるなり。 〔『正法眼蔵』私訳〕 「死屍を宿 トド めず」という「宿めず」とは、 明が来れば明で対処し、 暗が来れば暗で対処するということである。 〔「不宿死屍」といふは、不宿は明頭来明頭打、暗頭来暗頭打なるべし。〕 屍 シカバネ とは冷たくなった灰であり、何度春に逢っても心の起こりようがなく、春に同化してしまうものである。 〔死屍は死灰なり、幾度逢春不変心《幾度か春に逢ふも心を変ぜず》なり。〕 屍とは、まったく誰もまだ見たことがないものである。 〔死屍といふは、すべて人々いまだみざるものなり。〕 〔自分は屍だから、自分は仏性の大海だから、 自分は自分を見ることができないのである。〕 だから、知らないのである。 〔このゆゑにしらざるなり。〕 屍とは、まったく誰もまだ見たことがないものである『第十三海印三昧』13-12-1b 合掌 ランキングに参加中です。よろしければクリックをお願いします。 ↓ ↓ にほんブログ村