〔『正法眼蔵』原文〕
このゆゑに、大悟ダイゴ現成し、不悟至道フゴシドウし、
省悟弄悟ショウゴロウゴし、失悟放行シツゴホウアンす。
これ、仏祖家常カジョウなり。
挙拈コネンする使得シトク十二時あり、抛却ホウキャクする被使ヒシ十二時あり。
さらに、この関棙子カンレイスを跳出チョウシュツする弄泥団ロウデイダンもあり、
弄精魂ロウゼイコンもあり。
〔『正法眼蔵』私訳〕
このために、大悟(無上正等正覚:釈尊のさとり)が現れ、
大悟にもこだわらす、仏道に極まり、
大悟を省み、大悟を使い抜き、
大悟を忘れ、大道にかない自由自在に生活するのである。
(このゆゑに、大悟現成し、不悟至道し、省悟弄悟し、失悟放行す。)
〔「悟りなどという不調法、さらにいたしたるおぼへ御座無く候ソウロウ」
と一休和尚は言った。〕
大悟が現れるときは、二十四時間を使いこなし、
大悟が隠れるときは、二十四時間に使われるのである。
(挙拈する使得十二時あり、抛却ホウキャクする被使十二時あり。)
さらに、この仏法の急所を超出する身の学道もあり、
心の学道もあるのである。
(さらに、この関棙子を跳出する弄泥団もあり、弄精魂もあり。)
合掌
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